1.我々の取り組み


 空調ダクト工事業界のデジタル化、つまり、BIMの利用やCAD/CAMの活用による業界の発展のために少しでもお役に立ちたいと考えております。

 


①BIMとは 

 

  BIMとは、Building Information Modeling(ビルディング インフォメーション モデリング)の略称で、コンピューター上に作成した3次元の建物のデジタルモデルに、コストや仕上げ、管理情報などの属性データを追加した建築物のデータベースを、建築の設計、施工から維持管理までのあらゆる工程で情報活用を行うためのソリューションであり、また、それにより変化する建築の新しいワークフローです。

 BIMという概念はその発祥国であるアメリカが2007年に運用ガイドラインを公表した事に始まります。

 日本では2009年にBIMに関する書籍が発売された事を契機に一部でBIM導入の動きがあった事で、2009年が「日本のBIM元年」と呼ばれる様になりました。2010年には国土交通省が「官庁営繕事業におけるBIM導入プロジェクトの開始」を宣言。 

 その後産官学一体となってBIMの活用を推進し、建築物の生産プロセス及び
維持管理における生産性向上を図るため、学識経験者や関係団体からなる「建築BIM推進会議」(委員長:東京大学 松村秀一特任教授)を令和元年6月に設置されました。

 近年、国土交通省では、建設現場の生産性向上を図るi-Constructionの取組において、これまで3次元モデルを活用し社会資本の整備、管理を行うCIM(Construction Information Modeling, Management)を導入することで受発注者双方の業務効率化・高度化を推進しています。

 また、国際的なBIMの動向等も顕著な進展を見せており、土木分野での国際標準化の流れを踏まえ、Society 5.0における新たな社会資本整備を見据えた3次元データを基軸とする建設生産・管理システムを実現するためBIM/CIM(Building/ Construction Information Modeling, Management)という概念を再構築し、BIM/CIMの取り組みを推進しています。

参考資料)「建築BIMの将来像と工程表」/建築BIM推進会議 001351969.pdf (mlit.go.jp)

 

  

②代表的なBIMソフト「Revit」

 

 AutoCADと同じAutodesk社が開発・提供しているBIMソフトです。BIMの概念が強く反映されており、構造・設備の分野に強みがあります。ワークシェアリングという機能があり、プロジェクトの複数の設計者が同じモデルを共有しながら、別々に作業を進めながら変更や修正を行うことが可能です。AutoCAD をはじめとするAutodesk社製の様々な製品と連携できるのも特徴です。

 ここ数年、建設業界を取り巻く諸問題をBIMで解決するための動きが、国土交通省の「建築BIM推進会議」を中心に活発になってきています。BIMの現状と課題としては、設計~施工~維持管理の各フェーズで、情報をスムーズに受け渡せない“不連続”が発生し、最大限に生かすまでには至らずにいます。とくに設備設計は顕著で、普及している2D/3DのCADは、情報を受け渡すことに力点を置いて開発されているわけでは無いため、意匠・設備・構造の一気通貫での活用は困難を極めています。しかしその点、Revitであれば、一貫した統合モデルを扱えるため、部分最適ではなく、“全体最適”が達成できます。

 

  

③フカガワのBIMへの取組概要

 

 建築設備工事の中で最もBIMCADのアイテム化が困難であった「ダクト製品」を適切なBIM用CADにアイテム(Fabricationパーツ)化して、上流工程(設計)から下流工程(施工)までの共通データ環境整備に取り組みました。共通データ環境整備を行った上で、下流工程と言われるダクト工事業界全体にBIMの普及を促します。それによりこれまでのワークフローで一部情報が分断されていた建築と設備をつなげる事が可能になると考えます。建築と設備の情報を適切につなげる事によりダクト業界のBIM化が加速度的に進む事を期待しています。

 一方で「ダクト製品」をBIMCADへアイテム化するだけでは、ダクト工事業界への普及の課題はいくつか残ります。ダクト工事業者がその設備を使用する事だけでは直接的な生産性向上に結びつきません。そこでBIMCADとダクト製造用CAMをデジタルでつなげる、BIMでのCAD/CAMを推進します。

 

  

④製造用パーツを使うこと

 

 Revit用製造用パーツを使用していただくことで、実際に使用される製品と同じ空調ダクト部材をアイテムとして使い、Revitで設備図を描けるようになります。更に、今までの設備CADでは難しかった様々な「空調ダクト属性情報」がデータに付与され、このデータ製品を製作する企業にお渡しすることで製作ミス・現場の工期遅れ対策に繋がります。

      

 

 ※Autodesk様の RUG Conference2020 でもご紹介させて頂きました。

 

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